jeudi, mai 29, 2008

インサイド・マン★★★★☆


ちょっと遡って、面白かった映画を紹介。
才能ある監督に対して★で評価するのは苦しいが、単純に「たのしめた」という目安でしかありませんのでお許しを。
決して、上から目線ではありません。

スパイク・リーの作品で特に好きなのは「Get on the Bus」、「SOS(Summer of Sam)」、「Jungle Fever」・・・と、思い起こせば90年代に光る作品が多かったように思う。なんとなく久しぶりの彼の作品だったから、やっぱりいいなぁと思ったのです。“正統派”の要素に、彼独特の香辛料が利いている。

この映画の特徴はただの「ドラマ」に終わらないところだ。あくまでも冷静なカット割り。脚本。観客の緊張感を高める目的とか、スピード感が売り物って種類の映画には仕立てられていない。
銀行強盗というとんでもない悪事が起こっているというのに、本当の「悪」ってなんだ?と観客が動揺するような作戦を監督が企てているように思った。

この映画を観て「狼たちの午後」というアル・パチーノの映画を思い出した人も少なくないと思う。スパイクも昔観たんだろうな。だけど、そのままじゃ何のひねりもないじゃない?って、遊び心が彼にはある。

銀行強盗は、良いことをするために働く「口実」だった? 
そんなことで正義を貫くなんてリスクが高すぎて誰にも真似できないよ。。
爽快な映画であることは間違いない。

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