dimanche, octobre 22, 2006

こころ/こおろぎ

さみしさは
だれにでもあるだろう
かなしみも
かかえきれないこともある


そんな思いだけならセンチメタルで、まだ救いようがある。
私はひねくれものだ。そして、気持ちを表現するのもかなり不器用な人間だということもときどきあることに気がついてはいた。こと身近な人にはなおさら・・。
とくに、この数日、私は何かに追いつめれていた。

肩から腕の痛みは少しではあるが回復に向かっているように思える。激痛だった時は何も考えられなかったのに、少しずつ収まってきてはいても、何かをする毎に感覚のない右手の人差し指と中指に、「手から滑り落ちるもの」をふと見てしまっては、自分の不甲斐なさに腹が立つ。それが、何に集中していても起こるので、そこで途切れる。いらだちはいつのまにか、焦りに変わった事を、今更ながら気がついてしまった。

悔しい。
ただ悔しい。
悔しいことなんか、いっぱいあるはずなのに、行き場が無くてもだえる。

こんなときに、悪い事ばかりを連想する事もやめた方がいいことはわかっているのに、こんなときに限って悪い事の連鎖はやってくる。
夜中、手の痛みで起きると、突然、長い間愛し続けているペットが(歳をとってしまっているので)亡くなってしまうのではないかという不安や、田舎にいる両親や旦那さんの両親が元気でいるだろうか。とか。祖母は、今頃どうしているだろうかとか。兄妹のこと。赤ちゃんの事。最後に、自分の影が薄れていくような、ばかばかしい環を作り出す。

都会のこおろぎは、どこにいるのだろうか。
とつぜん、夜中に彼らに出くわしたときのことを思い出す。
いつも一匹で夜中でもじっと何かを見つめているようなこおろぎが、いま目の前に居てくれたら。きりぎりすが蟻に諭されるという物語があったが、こおろぎは仲間だろうか。どうでもいい、いまこうろぎにさえ慰めてもらいたい。

「甘え」たいんだってこともわかっている。
ただ、がんばらなくて、いいんだって、言って欲しかっただけなのかもしれない。

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